子どもを連れて公園に行くと、やはり同じように親子で公園に来ている人たちがいる。
この前の日曜の朝も、そうだった。
オレが子どもを連れて公園に行くと、とあるパパと子ども2人…小学生低学年ぐらいのお姉ちゃんと4~5歳ぐらいの弟さん…がいた。
そのパパの、子どもに対する接し方がオレとはまるで違った。
「あれやって」「それはダメ」と子どもに厳しく言う
オレは子どものやることにほとんど口を出さない。
よほど危ないことは「ダメ」と言うけど、それ以外はやりたようにやらせるか、「すごいねー!」と褒めるだけである。
だが、公園にいたパパは違った。
「そっち行っちゃダメ、こっち来て!」
「なんでそんなことするの?ダメって言ったよね?」
「これやって遊ぼう!」
あれやれ、これやれ、あれダメ、これダメ…と。
ずっとそうだった。
オレとは逆だ。
子育ては社員教育に似ている
ふと、
「子育ては社員教育と似ている」
と思った。
部下のやることにできるだけ口を出さず、機会があれば自分でやるよう促したり、ときに褒めたりしながら、自分で考えてやらせるように仕向ける。
あるいは、部下に細かく指示を出し、ときに叱りながら、上司が「こうすべき」と思う方向に部下を動かす。
公園での自分と、そのパパの子育てが、同じようになっていたのだ。
どちらがいいとか悪いとか言いたいのではない。
仕事内容にもよるし、その会社なり部署なりが置かれた状況によって答えは変わるだろう。
細かくいうと、あることが失われる
ただ一つだけ、言えることがある。
あれやれこれやれ言われて、仕事が面白いと思う部下はほとんどいない。
むしろ、苦痛に感じる場合がほとんどだ。
上司の思い通りにはなるかもしれない。
でも、部下の仕事に対するやりがいは失われるだろう。
子育てにあてはめると、オレはもっと大きなものが失われるように思う。
あれやれこれやれ言って子育てしたら、子どもの生きがいが失われてしまわないだろうか。
何をするにしても、親にあれこれ言われる。
だから、イヤイヤ親に従うようになる。
仕事なら、もう大人だから、自分で「これでいいのか?」などと考えられるからまだいい。
でも子どもにそこまでの思考力はない。
なんとなく「面白くない」と感じ、知らぬ間に生きがいが失われてしまう。
人の子育てにあれこれ言いたくないんだけど…でももう言っちゃってるけど…。
親が子どもに指示を出し過ぎるのはダメだよ。
できる限り好きなようにやらせてあげないと、大変なことになってしまうよ。