オレ様の世界 シーズン2

常識的な非常識 /マイノリティなマジョリティ / 本音のキレイごと / ラブ・アンド・ディトラクション / ようこそ、オレ様の世界へ

 

ただ一つの言葉だけで動いていた日々を思い出す

昨日、紹介した「GACKTの勝ち方」に、

 

「ともかく動こう」

 

という言葉が出てくる。

 

GACKTの勝ち方

GACKTの勝ち方

 

 

言葉というのは不思議なもので、悩んだときにふと「ともかく動こう」と思い、本当に動いてしまう。

 

そういえば、昔もあったな…。

 

 

 

漠然と悩んでいた日々

10代後半から30代前半まで、漠然と悩んでいた。

 

なりたい自分はある。

でも今の自分はそうじゃない。

 

この年になると、何もかもは自分の思い通りにならないこと、むしろ思い通りにならないことのほうが多いことは、わかる。

けど若い頃はそうじゃなかった。

 

何者にでもなれるような気がしていた。

ならなきゃいけないとも思っていた。

 

現実と理想のギャップに悩んでいた。

何をすればいいかもわからなかった。

 

よくある葛藤。

よくあるけど、ありきたりというには当人にとっての葛藤は大きかった。

 

「とにかく前へ」

大学生のとき、そう大学一年か二年の、まだ10代だったころ。

 

何かの本で

 

「とにかく前へ」

 

という言葉を見た。

 

なぜか強烈に印象に残った。

 

「とにかく前へ」

 

10代後半から30代前半まで、ただその言葉だけで動いた。

 

大げさに言っているのではない。

 

悩むたびに思った。

何度も思った。

 

「とにかく前へ」

 

新卒で入った会社になじめなくて、転職活動したとき。

ブラックな会社で成績は上がらずののしられていたとき。

再度、転職活動したとき。

婚活しているとき。

 

呪文のように「とにかく前へ」「とにかく前へ」と頭の中で繰り返した。

 

「とにかく、そう、とにかく、前へ進まなければいけないのだ!」

 

悲壮感漂う中で、どこに行けばいいかもわからない中で、おそらく可能性があるであろう方向に進んだ。

いや、なんとか進めたというべきだろう。

 

前に進めたんだ

紆余曲折ありながら、少しずつ当たりが出た。

それなりに前に進めた。

 

今は「とにかく前へ」と思うことはあまりない。

 

前には進んでいる。

でも、「とにかく」というほどの決意を固めるでもなく、障害があったらよけたり、できないことは素直に諦めたりしながら、もっとこう自然に前に進めている。

 

あの日々のおかげだ。

いや、あの日々というか、あの言葉のおかげだな。

 

みんなにとっても、一つでも本当に響く言葉が見つかるといいのかもしれないね。