「ミリオンダラー・ベイビー」という少し前の映画を見た。
見て思うことがあった。
非常に強く。
今日はそれについて書こう。
ちなみに、映画のネタバレが少しある。
ミリオンダラー・ベイビーの感想【多少ネタバレあり】
映画のあらすじをざっと書こう。
ボクシングジムを経営する孤独な老人と、ボクサーを目指す孤独な女性が出会い、順調に成功していく。
ところが試合中にケガをしてしまい、ショッキングな展開になっていくと、そんな話だ。
前半は、老人のやさしさと、女性の素直さに感動しつつ、順調にサクセスストーリーを歩んでいき胸がすく思いなのだが、後半は重苦しい流れに一転する。
そう非常に重苦しい。
あまりにも理不尽なことが起こるのだが、それでもかすかな光がある。
その光こそが、伝えたいことだ。
後悔はない、そう後悔はなかったんだ
映画の中で繰り返し「後悔はなかった」と語られる。
たとえケガをしたとしても、挑戦すべきだったのだと。
女性の境遇は悲惨だ。
貧乏な上に孤独だ。
親も家族もロクでもないのだ。
だがそれでも一度は、ボクシングで華やかな世界が見れた。
劇中で語られるように「ただ長く生きただけで、何もなく死んでいく人に比べたら、彼女の人生に後悔はなかった」のだ。
何かの本に書かれていたことを思い出す。
9割以上の人が、やったことではなく、やらなかったことを後悔すると。
告白しなかったこと、転職しなかったこと、起業しなかったこと、その他なんであれ本当はやりたかったのにやらなかったことを後悔する。
やって失敗したことではないのだ!
だから後悔はなかった!
なかったのだ!
自分の人生の主役であること
オレは20代半ばまで、自分の人生を生きてこなかった。
親に言われた通り、いい大学に入り、いい会社に入った。
意を決して、小さな会社に転職したあたりから、傍目には転落した。
仕事はきつく、給料は安かった。
その後も苦労ばかりしている。
じゃなかったら、こんな何年もブログを書いて、自分の存在を必死でだれかに証明するようなことはしていないだろう。
だがそれでも、後悔はない。
あのときあぁしておけば、と思うことはない。
生きてきた。
必死で生きてきた。
少しは、華々しいと思える瞬間もあった。
ボクシングで世界を目指すことに比べたら、なんてことはない。
それでも、十分なのだ。
自分の人生を生きよう。
自分が人生の主役であろう。
だれかに言われた人生を生きるのはやめよう。
ただただ、生きるだけが目的の人生なら変えよう。
失敗するかもしれない。
でも、後悔はしない。
後悔しないように挑戦することこそ、人生で一番大事なことなのだ。
ミリオンダラー・ベイビーを見て、そんなことが伝えたくなった。