失敗した。
もっと前に言っとけばよかった。
何のことかって、やさしい恋愛相談所のことである。
一時期、やさしい恋愛相談所なのに、きびしいアドバイスが増えていた。
「きびしい恋愛相談所」とでも名称を変えた方が良いぐらいになっていた。
気づいたときに言えばよかったのだ。
「もっとやさしくアドバイスしてほしい」と。
言いたかったけれど、言えなかった
やさしい恋愛相談所は、ずーっとアドバイスが不足気味だ。
相談は増えている。
アドバイスは増えない。
そんな中、きびしいとは言えアドバイスをしてくれる人はありがたかった。
だから、「もっとやさしくアドバイスしてほしい」と言えなかった。
やさしい恋愛相談所にきびしいアドバイスがついたら、いつか問題になるとわかっていたのに、アドバイスしてくれる人が減ることが怖かったのだ。
それどころか、「きびしいのもやさしさかもしれない」なんて思いこもうとしていた。
それはそれで、正しいとも言えるしね。
でも普通に考えて、それはない。
「やさしい恋愛相談所」という名称の相談サイトに投稿する人が、きびしさを求めているとは思えない。
わかっていたのに、言えなかったのだ…。
結局、すべてをぶち壊すことになってしまった
徐々にストレスが溜まってきた。
「なぜこんなきびしいアドバイスをするのだ!
ここはやさしい恋愛相談所だ!
もっと言い方があるだろう?」
たまに、ツイッターややさしい恋愛相談所の掲示板に、遠回しだが…遠回しすぎてほとんどの人には気づかれないぐらいだが、要するに「きびしくアドバイスするな!」ということを書くようになっていた。
何人かの方は気づいて、アドバイスするのをやめてしまったと思う。
そしてついに、クレームが来た。
「やさしい恋愛相談所なのに、なんでこんなにきびしいことを言われなければいけないのだ!」と。
そりゃそうだ。
怒るのももっともだ。
そうなってようやく、やさしい恋愛相談所の掲示板に「もっとやさしくアドバイスしてほしい」と書いた。
こうなることはわかっていたのだから、もっと早く言うべきだったのだ。
嫌われてでも、言うべきことは言わなければならない
アドバイスする人が離れるのが怖くて、問題が起こってから言うことになってしまった。
もっと早く言うべきだったのだ。
アドバイスする人が離れようとも、オレが嫌われようとも、気づいた時点で言うべきだったのだ。
早く言っていれば、問題はあまり大きくなる前に解決できた。
なのに、オレが中途半端に嫌われるのを恐れたせいで、きびしいアドバイスは増え続け、結果として多くの人にイヤな思いをさせることになってしまった。
申し訳ない。
本当に申し訳ない。
気づいていたのに、言わないオレが悪かったんだ。
言うべきことは、早め早めに言わないといけない。
たとえ言って嫌われようとも。
問題が大きくなってからだと、もっと人を傷つけることになってしまうから。
繰り返しになるけど、最後にもう一度謝らせてほしい。
本当に申し訳なかった。