少し前、某大手企業で育休を取った男性が、育休明けに突然転勤を命じられるというニュースがあった。
あぁいう理不尽な転勤って、大企業だとよくあるんじゃない?
大企業に入った友達からたまに聞くし、オレが新卒で入った会社でも「家を買うと突然転勤させられる」なんて、今にして思えば嫌がらせのような転勤は本当にあった。
そもそもなぜ、そういう理不尽な転勤があるのか?
理由を推測してみた。
理不尽な転勤に、合理的な理由はない
理不尽な転勤に「それがどうしても必要」と思えるような、合理的な理由はなかったりする。
オレが新卒で入った会社で、東京生まれ東京育ちで東京にいたいAくんと、地元が大阪で大阪に帰りたいBくんがいた。
新入社員研修後の配属は、逆だった。
東京にいたいAくんが大阪、大阪に戻りたいBくんが東京になった。
二人とも新入社員で、二人をどこに配属にしようと会社からしたら大した影響はない。
だったら個人の希望を尊重すればいいと思うのだが、わざわざ希望を叶えなかったようにオレには見えた。
ではなぜそんなことをするのか?
理不尽な転勤を命じる人の思いは二つ
ここからはオレの推測。
人事権がある人には、おそらく、自分がやられたことへの仕返しだったり、苦労したほうが成長できるという考えが根底にあるのだ。
一つずつ説明しよう。
自分たちもかつて理不尽な転勤を命じられた。
だから、あいつらにもイヤな思いをさせてやろうという、いうなれば復讐心から理不尽な転勤をさせている。
やってる側に自覚はないだろうが、おそらくそういう思いはある。
もう一つは、「イヤな目に遭ったおかげで成長できた」という思いからだ。
本当にそうだったのかもしれないし、イヤだったから「おかげで成長できた」と正当化せざるを得なかったのかもしれない。
理不尽な命令に合理的な理由がない以上、命じている側にも合理的ではない思いがあるはず。
それが復讐だったり、正当化だったりと、そういうわけだ。
理不尽な転勤は、そう簡単にはなくならない
そういう人のドロドロした思いがある以上、理不尽な転勤はそう簡単にはなくならないようにオレには思える。
事実「家を買ったら転勤させられた」「子どもが生まれたら海外赴任を命じられた」というような話は、今でもたまに耳にする。
そして、そういう理不尽な転勤を乗り切ると、出世したりもする。
「よく我慢した!出世させてやろう!」という思いからだろう。
出世して「我慢してよかった!」となると、第二、第三の理不尽な転勤が正しいという人が作られる。
そうして、理不尽な転勤は延々と続く。
まぁ時代的に徐々になくなっていくとは思うけど、結構時間がかかるんじゃないかなぁ…。
オレはそんな気がするなぁ…。