先日、あるセミナーに行った。
講師が起業家の方だったのだが、その方がポロっと言われた話が面白かった。
先日とあるセミナーで、教えたい人と学びたい人のマッチングサイト作ったら、本当のニーズは教えたいでも学びたいでもなく、異性との出会いだったと聞いて、なるほどと思った。
— オレ様🗣やさしい恋愛相談所 (@oresama906) 2019年6月29日
そう、表面的なニーズと本当のニーズって割と違うんだよね。そこを見抜かないとサービスを利用してもらえん。
上記の内容を詳しく説明しよう。
学びのサイトなのに、本当は異性と出会いたかった
セミナーで講師をされていた方が、以前、何かを教えたい人と、それを学びたい人のマッチングサイトを作ったそう。
ちょいちょいドタキャン等の問題があったこともあり、利用者がサイトを使う動機を調べたところ、一番多いのが「異性との出会い」だったとのこと。
さらっとしか説明されてなかったんで詳細はわからないんだけど、おそらくは教えてくれる人がイケメン・美女だから行くとか、同じ生徒の立場でタイプの異性を探しに来るみたいのが、サイトを利用する一番の理由だったってことかと思われる。
わからんでもない。
オレも独身の頃は似たようなことしてたからね。
だれかが旅行企画して、興味がある人たちで行くっていうサイトがあったんだけど、てか今でもあるんだけど、オレそれ使っててさ。
理由は出会いだったよね。
同じような場所に興味を持つ人なら価値観が近そうってのもあったしね。
まぁ一回デートした子がいたぐらいで、大した出会いはなかったんだけどさ。笑
表面的なニーズではなく、本当のニーズを見抜かなければならない
こういう話って、非常に重要だと思っている。
オレは今まで、3つのWEBサービスを作っている。
そのうちの婚活口コミサイトが、思っていたニーズと本当のニーズが違って失敗したので、説明しよう。
婚活口コミサイトを作る前は、ある婚活方法について、みんなが良い悪いを投稿してくれれば、これから婚活しようとしている人、今の婚活が行き詰っている人の役に立つものになると思っていた。
でも違った。
最初はおそらくはこのブログの読者が中心に投稿してくれていたからよかったけど、徐々にネガティブな口コミだらけになっていったのだ。
「婚活パーティーが中止になった」「業者の態度が悪い」「既婚者が紛れ込んでいた」などなどね。
いやそれが多少ならいいし、あんまりひどい業者なら仕方ないよ。
でもほとんど全ての婚活方法にそういう口コミがつくのだ。
しかも「既婚者ばっかり」などと、客観的に見てありえないような口コミも多かった。
そのとき気づいた。
婚活口コミサイトに投稿する人の動機は、いうなれば憂さ晴らしなのだ。
イヤな目にあわせれたから一言言ってやろう、ってね。
それをやられると、オレが儲からない。
婚活口コミサイトを見て、そのパーティーなり、マッチングアプリなりに登録してもらっていくばくかの広告収入を得ることが目標だったんだから。
それどころか、この調子でいくといつか訴えられる気がしてならないし、現に婚活業者さんからのクレームもあった。
しかも「既婚者ばかり」とか絶対に言い過ぎだから、訴えられたらこちらが負けかねない。
それで一部の口コミを消したり、一部の婚活方法についてはページを非公開することになってしまった。
今後どうするかは検討中だ。
ちょっと婚活口コミサイトの話が長くなってしまったが、学びじゃなくて出会い、客観的な情報じゃなくて憂さ晴らしみたいな、思っていたことと実際の利用者のニーズが違うということは、よくあるのではないかと思うのだ。
だがそこを間違えると、狙い通りにサービスが機能してくれない。
場合によっては、全く儲からないということにもなる。
だから、本当のニーズを見抜かなければならないのだ。
本当のニーズなんてわからないから、もう数を打つしかない
そうはいってもやってみなきゃ本当のニーズを見抜けない。
事前に人に聞いたところで、わからない。
そもそも、その人が利用してくれるかさえあやしいしね。
仮にそうだとしても、「実は出会いがほしい」とか「憂さ晴らししたい」なんて言う人がいるとは思えない。
いやだって、本音って大概かっこ悪いもんじゃない?
あえて人に言いたくないじゃない?
なので、とにかくやってしまうのが手っ取り早い。
で、利用者のニーズが狙い通りならいいけど、違ったならやめるか改善するか、これまたすぐに検討して、実行しなければならない。
要するに数だよ、数。
数を打つしかない。
さぁスピードあげて、ガツガツWEBサービスを作りまくるぜ!