子育てには体力が必要だとよく言われる。
「子どもの相手をするには体力が…」
「もっと体力がある若い頃に産んでおけば…」
なんて感じでね。
オレは子育て中だが、その意見には疑問だ。
本当に子育てに体力は必要だろうか?
子ども相手にそんなに体力は必要ない
子どもは、生まれたときからすでに2~3キロあり、割と重い。
また、ハイハイしたり、歩いたり、走ったりと、子どもは良く動く。
重い子どもを抱っこしたり、追いかけたりするのに体力が必要ということなのだろうが、そう大したことではない。
仮に20~30キロ走るとか、引っ越しのバイトをするとかは、みんながみんなできることではないだろう。
体力がある人じゃないと厳しい。
だが子育ては、やってもできないほど体力を使うことではない。
よほどケガをしているとか、高齢で普通に動くのがままならない人でなければ、その気になればだれでもできるだろう。
要するに子育ては、そんなものすごい体力を使うことではないのだ。
子育てに体力が必要と誤解される理由
ではなぜ子育てに体力が必要と言われるのか。
オレが思うに理由は二つ。
年を取ると、ほとんど運動しない人はただ動くだけでもしんどくなる。
それを体力がなくなったと誤解しているのだ。
例えば、デスクワークで普段特に運動しないような人でも、20代のときはそれほど体に不調がなかったりするものだ。
ところが、そのまま30代、40代になると、やれ肩こりが慢性化する、腰痛が悪化して手術することになる、みたいな大変な事態に陥ってくる。
そんな状態では、子どもを抱っこしたり、追いかけたりもつらい。
そのことを「若い頃は体力があった…」と誤解しているのだ。
体力があったのではなく、体の不調がなかっただけなのだ。
もう一つはメンタル的な問題だ。
年とともに「あぁすべき」「こうすべき」という自分の中でのルールが増える。
だが子育てしながらルール通りにするのは難しい。
部屋をキレイにしておきたいと思っても子どもは散らかすし、毎日そうじしたいと思っても子どものことをあれこれしていると、なかなか時間が取れない。
若い頃なら、その辺りは柔軟だ。
自分の中に「こうあるべきだ」というルールが少ないので、比較的柔軟に対応しやすい。
年とともに自分ルールが増えるが、子育てしならがルール通りにするのは難しい。
そのことがストレスになり、「若い頃だったら体力もあったし…」と、冷静に考えると別の話に結びついてしまうのだろう。
以上により、年とともに体の不調が増えることと、自分ルール通りにできずストレスがたまりやすいことが、「若い頃は体力があったから子育てしやすかった」という話に誤解されてしまっているのだろう。
子育てに必要なことその1、適度な運動をする
子育てするには上記二つの問題をなくせばいい。
まずは運動だ。
適度に運動すれば、体の不調はなくなる。
ただ歩くでも走るでも、ジムに行くでも、なにか体を動かす趣味を作るでもなんでもいい。
何歳からだって、運動すれば体の調子は良くなる。
オレは毎日ヨガしているおかげで、確実に20代の頃の調子に戻ってきている。
特に慢性化しきっていた肩こりが徐々になくなり、疲れにくくなっている。
おかげで、子どもを抱っこしても、追いかけても、それほど疲れない。
子育てに必要なことその2、細かいことを気にしないメンタルを身につける
もう一つは、細かいことを気にしないことだ。
多少部屋が散らかっていても気にしない。
毎食、ご飯が作れずレトルトになっても気にしない。
子どもが外で泣いても、気にしない。
この辺りのメンタル的な問題を解決する、魔法のような手段はない。
自分に何度も言い聞かせるしかない。
「決めた通りにできなくても、別に困らない。
気にしてもストレスがたまるだけ。」
「子どもが思い通りにならないのは当たり前。
周りだって、そんなに気にしてない。」
それが事実だからね。
さらに、片付けやすい家にする、簡単にできる料理のレパートリーを増やす、家族で協力してワンオペ育児にならないようにするなど、ラクに子育てできるような工夫も必要だ。
まとめ
以上、まとめよう。
子育てに体力が必要と思われているのは、年とともに体の不調が増えることと、年とともに増えた自分ルール通りにできないストレスのせいだ。
なので、それらを解決しながら子育てすればいい。
具体的には運動するのと、多少のことは気にしないメンタルを育みつつ、ラクに子育てできるよう工夫することだ。
ということで子育て中の方、お互いがんばろう。