前にある本を読んでいたら、興味深いことが書いてあった。
明るい人と暗い人の遺伝子を比較したら、暗い人には明るい人にはない遺伝子があった、と。
(この遺伝子を、仮に「遺伝子A」としておく。)
「性格の明るい暗いは、すでに遺伝子レベルで決まっているのか!」と最初は思ったのだが、読み進めていくとどうもそう簡単な話ではないようで…。
明るい暗いではなく、他人の言動に鈍感か敏感か
よく調べると、暗い人にだけあるとされていた「遺伝子A」が、明るい人の一部にもある。
「おかしい」ということでさらに調査を進めると、あることがわかってきた。
最初、遺伝子Aがあると性格が暗くなると思われていたのだが、違う。
遺伝子Aがある人は、他人の言動に敏感なのだ。
敏感だから、他人のちょっとした言動に左右されて、暗くなりやすい。
逆に遺伝子Aがない人は、いうなれば他人の言動に鈍感なので、少々のことは気にせず常に明るくいられると、そういうことだったのだ。
言われてみればそうかもしれない。
その話を証明するような出来事が、オレの経験でも多々あるからだ。
明るい人は、他人のことを気にしていない
例えば、友達同士で喋っていたとしよう。
ある友人が、見るからに落ち込んでいる。
表情がいつもより暗いし、話しかけても返事が上の空だ。
そのことをいつも明るい友人に言う。
「今日、彼おかしかったね」と。
すると、こう返されるのだ。
「えっ、そう?」
友人が普段より落ち込んでいたことに、全く気づいていないのだ!
他にもある。
社内でイヤな上司含め、何人かで話しているとき。
そのイヤな上司が何かイヤミを言ってきたとする。
あとで「あいつ、イヤミ言ってきてムカつくよね」と言うと、明るい人はこう言うのだ。
「えっ、なんか言ってたっけ?」
やはり、全く気づいていない!
そう、明るい人は明るいというより、他人の言動を気にしない人なのだ!
というか、他人の言動の細かい部分に気づかない人であり、言い方を変えれば他人に鈍感な人なのだ。
別にそれが良いとか悪いとか言いたいのではない。
人の個性だし、他人のことなど気にせず、自分がいつも上機嫌でいられるなら、そのほうがいいとも思う。
他人の言動に敏感でも、明るくなることはできる
ところで、遺伝子Aがあるのに、明るい人とは一体何なのか?
遺伝子Aがあると、他人の言動に敏感だ。
なので、他人のネガティブな言動が気になってしまうのだが、他人のポジティブな言動で自分もポジティブになることもできる。
つまり、ネガティブな人を上手くあしらったり、できるだけポジティブな人といるようにすれば、遺伝子Aがあっても明るくいられるということだ。
むしろ上手くすれば、遺伝子Aを持たないいうなれば天然で明るい人より、明るく生きることさえできるのだ!
ということで、他人の言動が気になってつい暗くなりがちな人も、少しの工夫と勇気があれば、明るい人より明るくなることができる!
いやしかし、人生って楽しいね!
どう転んでも、明るく生きられるのだから!