旦那や奥さんに「口が臭い」と言えるかどうか…。
バカバカしいことだと思われそうだが、オレは本気で大事なことだと思っている。
理由を説明しよう。
言いにくいけれど言わなければならないことを、家族が言わないのはかわいそう
口が臭い。
バカバカしいようで、実はバカバカしいことではない。
口臭は、気にする人は気にする。
「口が臭い」というだけで、避けられることもある。
強いては、友達をなくし、仕事関係の人に嫌われ、精神的にもまた経済的にも困ることになるかもしれない。
だが、「あなた口が臭いですよ」なんて言いにくい。
というか、ほとんどの人はそんな失礼なことは言わないだろう。
だから、家族が言わなければならない。
身近にいる家族だからこそ、言いにくいけれど言わないと本人が困ることは、伝えてあげてほしい。
変に気を使って、言わないほうがかわいそうだ。
何でも言ってくれる家族に何度となく助けられた
ところで、オレの実家は良くも悪くも何でも言ってしまう家だった。
ある日、恋愛が上手くいかないオレの話を聞いて、兄貴が言った。
「お前がモテないのは、顔が大して良くないからだ。」
「なんてヒドイことを言う奴だ!」と当時は思ったのだが、今にして思えばそれは正しかった。
女性に反感を買うのは承知で言うが、大半の女性が男性を選ぶ基準は「顔」である。
性格なんて何一つ良くないのに、ただ「顔がかっこいい」というだけでモテる男性を何度となく見て痛感した。
おかげで、婚活においてムダな遠回りをしなくて済んだ。
「外見より中身」などというキレイごとを信じてたら、今でも結婚できなかったかもしれない。
まだある。
社会人になって帰省すると、家族に寄ってたかって言われたのだ。
「ハゲてきてる!」と。
不思議なことだが、ハゲって自分では気づかないのだ。
徐々に進行していくので、毎日見てるとハゲてきているのに気づかない。
よっぽど後退すればまだしも、初期だと意外にわからなかったりする。
言われてハッとなり、急いでネットで調べハゲ薬を買いそろえたら、今ではフサフサになっている。
ハゲかけていたのは独身の頃だったが、ハゲていたらやはり結婚は難しかっただろう。
前に結婚相談所に登録してバーベキューに行ったら、その場にいた男性陣全員がハゲていたという、笑うに笑えないエピソードもあったしね。
そんな感じで、何でも言ってしまう家族に、そのときどきはイラッとさせられるも、結果として助けられてきたのだ。
家族なんだから、言いにくいことを言ってあげよう
ということで、旦那や奥さんに「口が臭い」であれ「ハゲてる」であれ「ホクロから毛が生えてる」であれ、言いにくいことを言ってあげよう。
放っておいたらだれも言わない。
だから、本人も気づかない。
それじゃぁ、かわいそうだ。
それに、そういうところから生まれる信頼関係もあると思うんだよね。
「あのとき言ってもらって助かった」というのを後々思い返したときに、「この人と結婚してよかった」って。
いやホントに。
他人は所詮他人なんだ。
いくら本人のためになるとしても、面倒なことは言いたくないんだ。
たまにオレにズバズバ言ってくれることを期待する人もいるけど、オレだって言わないよ。
イヤじゃん、逆ギレされそうでさ。
言いにくいことを言ってあげられるのは、家族だけ。
今はそうじゃなくても、徐々にでもそういうことが言えるようになっていこう。