今は色々されてるけど、手塚マキさんといえば有名ホストの印象が強い。
オレが大学4年の秋頃、就職活動も終わったし、フラれたしで、
「ホストになってモテまくるしかない!」
と意を決してホストのバイトをしていたとき、ホスト界では超有名だった。
売上も半端じゃないし、テレビに出てる。
なんかもうミーハーな感じで、すごい人だと思ってた。
そのときはただそれだけで、他にも有名なホストはいたからあれなんだけど、印象が変わったのは、会社員になってから手塚さんが書かれた本を読んだときだ。

自分をあきらめるにはまだ早い 人生で大切なことはすべて歌舞伎町で学んだ
- 作者: 手塚真輝
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本屋でパラパラとページをめくってたら、最初のほうに、
「エリートにもなれなくて、不良にもなれなくて」
という一文が書いてあって、いやもう理屈ではなくこみ上げてくるものがあった。
手塚さんはいい大学に行かれていたようで、つい自分と重ねてしまった。
オレもエリートになれなかった。
学歴だけ見ればエリートなのだが、昔からあの真面目な世界になじめなかった。
かといって、不良にもなれない。
いや、なれなかった。
初めて世間体とかムシしてやったホストだって、しょせんバイトで遊び程度だった。
そういう世界に飛び込む気なんて、最初からなかった。
今でもそうで、エリートの道は完全にドロップアウトしたけど中途半端に会社員やってて、でもイヤで中途半端にネットの世界にいる。
自分の行く先をずっと暗中模索している。
傍から見れば、とにかく中途半端だ。
先日ふと思い出して、手塚さんのツイッターを見た。
そしたら、すごいんだよ。
ロポットレストランの向かいに、「人間レストラン」ってお店出したんだって。
どんな店かよくわかんないけど、すごい!
ロポットレストランの向かいに、人間レストランって冗談みたいなことを本当にやっちゃうのがすごい!
しかも、「人間」って言葉がなんか響くしさぁ。
他にもさかのぼれば、歌舞伎町で本屋やったり、Chim↑Pomのエリイさんと結婚してたり、前にテレビ見たときは女装してたりで、何やってるかわからない感がすごい。
エリートでも、不良でもなく、なんかもう完全に突き抜けちゃって、自分が一つのジャンルみたいになってる。
かっこいいわ。
ホントかっこいいわ。
理屈じゃ説明できないんだけど、かっこよすぎるわ。