先日、仕事の一環で銀行の人と会った。
相手は某メガバンク。
見た感じ、若い。
聞けば入社2年目だそう。
銀行員の方が読んでたらあれだが、そこはオレなので書いてしまおう。
彼と会って、正直思った。
「なぜ、今どき銀行になんか入ったのか?」と。
銀行に入る理由が見当たらない
ひと昔前は、「銀行に入れば一生安泰」的なことも言われていたそうだが、今はそういう時代でもない。
少し前から、人員削減のニュースがかなり目立ってるしね。
仕事内容もどうだろう。
まぁメガバンクともなれば、社内の人も把握しきれないぐらいの色んな仕事がありそうだが、少なくともウチにきた彼がやってる仕事は「中小企業の社長のご機嫌を取って、特に必要ない金を貸すこと」である。
銀行は言ったら「金貸し」だ。
グレーなことも多いだろう。
CM見るだけでわかる。
カードローンという名の高利貸しやったり、サラ金を子会社にしたり、正直えげつない。
要するに、将来性も仕事のやりがいもなさそう、というかオレなら絶対やりたくない、というのが正直な気持ちである。
銀行に入る理由はランキング
では彼はなぜメガバンクに入ったのか?
同級生も結構銀行に入ったオレにはわかる。
有名企業だからだ。
就活というと、やれ仕事のやりがいだのキャリアがどうだの言われるが、多くの大学生はそんなこと考えていない。
というか、考えているようで、考えられていない。
バイトぐらいしかしたことがない大学生に、具体的な仕事のイメージなどできやしない。
本人が真剣に考えてるつもりでも、所詮机上の空論だ。
じゃぁ何で決めるかって、会社の規模や知名度や平均年収などの上っ面の部分なのだ。
その意味でいえば、メガバンクはまだまだトップランクに入りたい企業なのだ。
自分の就活のときのことを今でも覚えている。
みんながこぞって有名企業を受けまくり、人気企業みたいなところに受かった奴が勝ち組、それ以外の聞いたことない企業しか受からなかった奴は負け組みたいなあの空気を…。
オレが就活したのは10年以上も前だが、今でも就活での人気企業は大して変わっていない。
過労死が社会問題になった電通までもが、ランキング入りしているしね。
いいこととは思えないが、そういうものなのだろう。
やりがいで選べったって、大学生にはムリなのだから。
ただこれだけは言いたい。
入って何もやりがいがなく、むしろやらないほうがいいと思えるような仕事なら、第二新卒でいられる時期に転職したほうがいい。
有名だろうが、年収が良かろうが、嫌いな仕事を何十年も続けるのは地獄だ。
もうすでに手遅れになっているであろう人を見ると、心からそう思う。