偉くなってからずっと、どうやって部下を動かすか、ネットで調べたりビジネス書を読んだりしている
大体、こんなことが書いてある。
「頭ごなしに言うのではなく、部下の話を聞こう」
「コミュニケーションを頻繁に取ろう」
「自分ががんばっていれば、その姿を見て部下も動いてくれる」
などなど。
最初はこれらのことをやろうとしてみたのだが…
がんばればがんばるほど、部下にナメられる理由
話を聞いても、「この仕事が面倒くさい」「あの人が嫌い」などといった後ろ向きな話しか出てこない。
コミュニケーションを頻繁に取れば取るほど、自分ががんばればがんばるほど、「今忙しいから手伝ってほしい」「(自分は言いにくいから)あの人にこう言ってほしい」など部下に仕事を押し付けられる羽目になる。
よくある部下を動かす方法は、見事なぐらいすべて裏目に出た。
一体なぜなのだ?
そもそもウチの会社の従業員のほとんどは、仕事に対するやる気がない。
一流企業にいるような真面目な人や、ベンチャー企業にいるような仕事が好きな人は違うかもしれないが、ウチのようなただの中小企業に何となく入った人は、大して真面目でもなければ意識も低い。
とりあえず会社にいて、面倒なことは極力避け、決まりきった仕事をして、給料がもらえればいいのだ。
部下を使う立場になってよくわかった。
そんな奴らにいくらいい上司を演じたところで、いいように使われる羽目になるだけだ。
一切がんばらず、感情むき出しでやりたいようにやる
そうはいっても、部下を使わなければならない。
じゃぁどうするか。
オレなりの方法は見つかった。
自分がやりたいようにやればいい。
面倒なことを押し付けられそうになったら「今忙しいからあとで」と言ってやらない。
やらなければ、そもそも自分でできることなのだから、そのうち自分でやる。
頼んでも動かないような部下はもうムシ。
言えばやるぐらいの真面目さはある部下にだけ頼む。
すると「まずい、オレ様さんに嫌われてる」と焦るのか、動かない部下もそれなりに動くようになる。
面倒な部下を相手にせず、比較的真面目な部下を思いっきりひいきする。
要するに、好きにやればいいってことだ。
ビジネス書にも、ネットにも絶対書かれていないような、こんなメチャクチャなやり方が今のところ一番うまくいっている。
少なくとも、ウチの会社では。
がんばってないのでストレスはたまらないし、部下も動くしで良いこと尽くめだ。
同じような立場の人はぜひ試してほしい。