オレは新卒で大企業に入って、まぁ色々あって今は中小企業にいる。
で、薄々思ってはいた。
大企業と中小企業にいる人の意識ってなんか違うなぁって。
最近、会社の人事と話して違いがはっきりした。
大企業と中小企業に入る人では、会社は仕事への意識がまるで違う
志望動機からして違う。
いずれにせよ表面上は、「自分がやりたいことができる」とか「やってることに共感した」とか話す。
だが、本音はぜんぜん違う。
大企業に入る人は、仕事のやりがいとか、キャリアとか、対外的な地位・名誉とか、安定性とか、給料や福利厚生などの労働条件とかを重視している。
対して中小企業…てかウチの会社に入るような人が一番大事にしているのは、家から近いことである。
新卒で入社した大企業では、色々あってやる気を失ってる少数のおっさんを除けば、なんだかんだ多くの人の意識が高かった。
会社や自分に対する誇りとか、仕事のやりがいとか、将来こうなりたいみたいなものがあった。
非正規社員でもそうだった。
ベンチャー企業なんかも似たような感じはあるかもしれない。
だが、ただの中小企業にいる人にはない。
人事と話してもそうだし、オレが何となく感じていることでもあったが、聞いたこともないウチのような中小企業にいる人は、会社にも仕事にも大した期待はしていない。
家から近いのが一番で、あとは自分が入れそうな会社で、とりあえず食えればいいぐらいの感覚でしかない。
…まぁ、ブラック企業じゃないほうがいいぐらいの意識はあるかな。
知っておいて損はない
どっちが良いとか悪いとかいう話ではない。
大企業だとその意識の高さゆえに、変にプライドが高くなってる奴らがウザイとか、多くの人ががんばるからついていくのが大変だったり、行き過ぎて社畜化してムダな残業や転勤が横行するなんてことがある。
ちなみに、オレはそういうのが嫌いで大企業を辞めている。
中小企業だとみんなやる気があまりにもない分、出世しやすいなんてこともある。
オレがまさにそう。
ただ、やる気がない人たちを使う立場になると苦労するのだが…。
そういう視点で見ると、よくあるキャリアや仕事の話がほとんど大企業、あるいはやる気に満ちたベンチャー企業の人向けであることがよくわかる。
同じような話を中小企業の人にしてもポカンとされるだろう。
一方は仕事に色々求めている。
もう一方はとりあえず食えりゃいい。
その視点を持つだけで見えてくることが色々あるので、知っておいて損はないと思われる。
最後にもう一つ。
オレはどっちの人たちも正直好きではない。
好きな仕事をしつつ、ラクをするのがベスト。
いいとこどりしかしたくないんでね。