もう2年ぐらい前になるんだなぁ…
「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」っていう深夜ドラマを見てた。
毎回ちょっとしたストーリーに合わせて、一つの街を紹介するっていうドラマだったんだけど、最後まで吉祥寺は出てこなかった。笑
まぁ、それはいいとして。
オープニングの曲がずっと頭に残ってた。
「生きて生きて生きて生きて生きて…」って、「生きて」を連呼するサビを何度となく思い出してしまうのだ。
歌ってたのは、シンガーソングライターのあいみょん。
最近よく名前も曲も聞いて、「あぁ、あの曲もあいみょんか!」と気づいたのだ。
オレ、携帯に「Spotify」って音楽配信アプリ入れてるんだけど、あいみょんも入ってる。
で、ふと「生きて生きて生きて生きて生きて…」の曲を聞いてみた。
ちなみにタイトルは「生きていたんだよな」。
パッと聞いたら、なんか重い感じなんだよ。
いきなり切迫した感じの語りみたいに始まってさぁ。
Spotifyは歌詞も見れるから見てみたんだけど、びっくりした!
「生きていたんだよな」は自殺の曲だったのだ!
死んだ人も必死で「生きていたんだよな」ってことを歌ってて。
自殺なんて言うと「良くない」とか、「生きてりゃいいこともある」みたいに言われがちじゃない?
でもこの曲にはそんなキレイごとも、説教くさいことも一切ない。
必死で生きて、それでもどうしようもなくて、最後の勇気を振り絞って死んだってことを歌ってるのだ。
また自殺なんて所詮他人事で、きれいごとしか言わない世間への怒りもそこかしこに感じる。
いや、もう、なんというか…非常に感動してしまって。
10回ぐらい歌詞見ながらリピートで聞いた。
オレは物心ついてからずっと、人生がそんな素晴らしいもんだなんてちっとも思ってない。
生まれたときから不平等だし、努力しても報われるかなんてわからないし、良いことよりイヤなことのほうが多いし、オレが生きてる意味なんて特にない。
それでも死なないのは単に怖いからってのと、「イヤになったら死ねばいいや」って開き直ってるからってだけ。
本当にイヤなことがあったら、たぶん自殺する。
そんなんだから、「生きていたんだよな」があまりにも、あまりにも響くものがあった。
しかし、あぁいう曲を書くミュージシャンが売れる時代になったんだね。
ほんの10年20年前だったらありえなかったんじゃなかろうか?
悪くない。
悪くない時代だ。