仕事の関係で、社外の人と会う機会が多いことがあった。
50代、60代ぐらいの年配の方が多かったんだけど、いやぁ…
出るわ、出るわ!
「最近の若者は…」的な発言が!
覚えてる限りで、こんな感じ。
勝手に若者をこうだと決めつけ、老害であることに疑問を持たない発言
「最近の若者は我慢が足りない!」
「ちょっと怒るとすぐに辞める!」
「ウチの会社なんて新卒の半分以上が辞める!」
「早く帰ってプライベートを充実させたいなどと言う!」
「生まれたときから恵まれてるから、ほしいものがない!」
「責任のある仕事、難しい仕事をしたがらない!」
「会社の飲み会に来たがらない!」
…などなど。
ホントに言ってた。
簡単にツッコミを入れていこう。
我慢して、怒られても耐えるべきだと言い切るのはなぜ?
新卒が半分以上辞めるなんてまず間違いなくブラックだから、さっさと辞めた若者のほうが正解だと思うんだけど?
早く帰りたいって普通じゃね?
逆に遅くまで働くべきだという根拠は何?
ほしいものが多いか少ないかなんて、人によるよ?
借金してでも、もの買う若者は今でもいるよ?
おっさん、てか、じいさん、若者とちゃんと話してんの?
責任のある仕事、難しい仕事をしたがるかしたがらないかも人によるよ?
単にあんたの会社ではそうしたくないってだけじゃね?
飲み会になんて行きたいわけないよね?
「いまどきの若者は…」なんて勝手にひとくくりにされて、偏見だらけの話を聞かされたらたまったもんじゃないからね。
まぁ、いわゆる老害だ。
昭和の価値観がいまだに正しいと信じ込み(それも過剰に一般化され、美化されている)、若者とちゃんと話したこともないくせに「若者はこうだ!」と決めつけ、上から目線で非難する。
なぜそこまで頭が悪いのか?
オレももう立派な中年だが、年を取れば取るほど思うのだ。
人は一人一人、ぜんぜん違うと。
「若者はこうだ」なんて言えることは、ほっとんどない。
我慢しなさ過ぎて先行きが不安になる子も、我慢しすぎて見ていて気の毒になる子もいる。
さっさと帰る子も、「もっと働きたい!」と残業の抑制に怒る子もいる。
何にも買わない子もいれば、「こいつ、借金ありそうだな…」と疑わしいほど物を買いまくる子もいる。
出世を目標にする子も、責任を全く負いたくない子もいる。
あのクソ面白くない会社の飲み会がなんだかんだ好きそうな子も、オレのマネしてぜんぜん行かない子もいる。
また、そういうのって若者だけの話じゃない。
老害が言ってた若者の特徴ほとんどすべてが、若くないオレにも当てはまることである。
ちなみに、もう還暦を超えた義父もそう。
ぜんぜん働きたくない人だ。
世代によって「あの時代の人はこうだ!」なんて決めつけられることはほとんど何もない。
すべて人によって違う。
長く生きているのに、なぜそんな当たり前のことに気づかないのだろう?
「いまどきの若者は…」「昔は…」なんて決めつけられるのだろう?
飲み会にイヤイヤ来て、早く帰りたそうな人の雰囲気がわからないのか?
色々な人とちゃんと真面目に深い話をしたことがあるのか?
オレからすると、ただ長く生きていただけで何も学ばなかったあわれな人たちである。
そして、そういうおっさん、じいさんは大量にいる。
それを実感した、数日間だった。
ちょっとかわいそうな気もするが、もちろんオレは一切かかわりたくない。
バカと関わると、バカが移るわ!