二週間前、オレはピンチだった。
Google Adsenseという、このブログにも「スポンサーリンク」と書いて貼ってある広告が、貼れなくなりそうな事態に陥っていたのだ。
理由はGoogle Adsenseの規約の改定。
改定に同意しないと、Adsenseが使用できなくなるのだが、同意するための管理者メールアドレスとやらがわからない。
自分で登録したらしいのだが、何年も前のことなので覚えていない。
Googleに問い合わせるも、「個人情報保護の観点から」とかなんとかで教えてくれない。
困った。
非常に困った。
Google Adsenseが貼れないとなると、オレは文字通りタダでブログを書くことになってしまう。
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三日ほど思いつく限りのメールアドレスを試してみたが、すべてエラーになった。
もういい加減キレそうだった。
何年も前に登録したメールアドレスを忘れたという理由だけで、何もAdsenseを使えなくさせなくてもいいではないか?
てか、管理者メールアドレスなんてもんがあったことを、今初めて知ったわ!
だが、どうせいち担当者に言ったところで、何にもならない。
Googleのような大企業で、ヘルプデスクの権限などないに等しかろう。
キレたくなるのをグッとこらえて、こう質問した。
「もう管理者メールアドレスを知るのは諦めます。
色々とありがとうございました。
新しいアカウントを開設してAdsenseを貼りなおそうと思うのですが、そういったことは可能でしょうか?」
数時間後、返信があった。
「本件、ご不便おかけしており、大変申し訳ありません。
私のほうから担当部署に問い合わせ、管理者権限を移せるよう依頼しました。」
怒ることもなく、諦めて全部やり直すというオレに同情したのか、ヘルプデスクの人が動いてくれたのだ!
まさか、そんなことがあるとは!
思えばオレは、自分の思い通りにならないとキレるという行為を繰り返してきた。
キレたらそこで終了。
もうその人とは二度と関わらなくなるだけだ。
我慢して受け入れるという姿勢を取ると、同情して人が動いてくれる経験をしたことなど、今まで一度もなかった。
こういう経験が多い人は、人を信じられるのだろう。
きっとだれかが何とかしてくれる、ってね。
できる限り、我慢してみようと思う。
我慢したところで何もしてもらえなくても、確率的には動いてくれそうだしね。
…まぁ我慢といううより、キレる前にさっさと諦める感覚のほうが、オレにはあってるかな。