「好きなこと」ってのが、昔からわかるようでわからん。
だからずっと考えていた。
好きなことって具体的に何なのか?
現時点での答えは出た。
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フロー
ポジティブ心理学の祖と言われるミハイ・チクセントミハイ氏が、下記の本に書かれている「フロー」が答えである。

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: M.チクセントミハイ,Mihaly Csikszentmihalyi,今村浩明
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 単行本
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フローとは、今していることに時間を忘れるほど集中している状態を指す。
少年漫画で「ゾーン」なんて呼ばれることもあるね。
難しすぎず、かと言って簡単すぎないことをしていると、その状態に入りやすい。
難しいのでやりがいがありつつ、簡単ではないので飽きることはない。
結果としてものすごい集中して、時間が過ぎるのが早い。
仕事でも趣味でも日常生活の中でも、そういう経験ってないだろうか?
車の運転が多くの人に当てはまるらしい。
オレはブログやプログラミングでコードを書くとき、よくフロー体験をしていると感じる。
好きなこと
一般的に言われる「好きなこと」は実に幅が広い。
食う・寝る・セックスするといった生理的なことから、スポーツ・音楽・映画などの趣味、さらには自己啓発・やりがいのある仕事・人を助けるなどいわゆる意識が高いことまで様々だ。
答えは人それぞれだが、オレにとっては「好きなこと」=「フロー体験が得られる(あるいは得やすい)こと」である。
どんなに美味しいものでも飽きるし、いつまでも寝てられないし、そう何度もセックスできない。
生理的なことで快楽を得るのは限度がある。
映画を見るのも、買い物をするのも、友達と遊ぶのも嫌いではないが、そういう受身な快楽は長くは続かずすぐに飽きてしまう。
フローに入りやすいことは、そんなに「楽しい!」って感じではないが、やっているとき充実感があり、上手くできたときや成長を実感できたときなど折に触れてじわじわとこみ上げるような喜びがある。
幸せでいられる時間が長い。
フローを中心に、気晴らしに遊ぶ。
そんな生活がベストだと今は思っている。
フローの見つけ方
ではどうやって、フロー体験が得られることを見つけるか。
オレの答えはシンプル。
気になることをやりまくるだけである。
ブログにせよ、プログラミングにせよ、別にやりたくて始めたわけではない。
ブログはバンド活動をしていたとき、「何か定期的に書いてたほうがホームページが見られて人が来てくれるだろう」から始まって、いつの間にか続いてしまっただけである。
プログラミングなんて、むしろやりたくなかったのだが、だれもやってくれないし、でも儲かりそうな予感がするし…仕方なく自分でやったのである。
世の中には、自己分析だとか適性検査だとか、果ては占いのようなもので好きなことを探せという人もいるが、そんなの気にせず少しでも興味があることはやってみるのが一番手っ取り早い。
自身の経験から、そう思う。
フロー体験が得られるか頭の片隅に置きながら、とりあえず何でもやる。
それが好きなことを見つけるベストな方法だ。