「絶望老人」という本を読んだのだが、非常に興味深い内容だったのでご紹介。
さまざまな高齢者へのインタビューを通して、高齢者の実態を浮き彫りにする内容である。
人によってはちょっと読む気をなくしかねないタイトルだが、内容はそんなに絶望するほどのものではない。
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色んな老人がいる
一読して思ったのが、当たり前なんだけど、高齢者も色々いるんだなぁ…と。
もう10年以上前に祖父母をなくしていて、高齢者と触れ合う機会が少なかったせいだろうか。
欲を持たず、年のせいで人間丸くなり、周囲からもあたたかく見守られ、毎日のんびり生きているようなイメージを持っていたのである。
ところが、どうやらそんなものではないらしい。
いつまでも欲に執着する、年を重ねてもとがったままで刑務所に出入りする、家族からたかられる、そんな高齢者もいるようだ。
もちろん、オレのイメージ通りの高齢者もいるのだろう。
ただ、この本では変わった高齢者がクローズアップされるので、あまり出てこない。
というか、色んな考え方がありすぎて、何が普通かわからなくなるような感覚である。
幸せになる方法が見えてくる
読んでいくと、なんとなく不幸な高齢者の傾向が見えてくる。
思いつくものをざっと書いていこう。
・困った人との縁を切れない
たかってくる身内とか、血がつながってても縁切ればいいじゃん?切らないんだよ、なぜか。
・孤独である
家族はみんななくなった。あるいは独身で最初からいない。友だちもいない。孤独な人はやっぱりつらいよね。先ほどの話とも関連してて、孤独な人ほど金をだまし取られたりもする。
・結婚に失敗している
身近な配偶者がダメだったら、もう人生アウトだよ。選べない時代もあったからかわいそうっちゃかわいそうだけどね。
・お金がない
ある程度はないとねぇ。体が動かなくなってきたときとか厳しいよね。
・アルコール依存、ギャンブル依存
やっぱダメだね。身を亡ぼす。しかもそう簡単にはやめられない…。
・自分を変えない
ケンカっぱやくて損してきたって思ってんのに性懲りもなくキレてちゃダメだよね。致命的な性格は何が何でも変えるか、その性格が出ないように環境を変えるかしないとさぁ。
・正当化が激しい
そういう自分を「がんばってきたのに、なんで私だけ…」なんて正当化しちゃってんだよね。「結果が出ない努力は無意味」と意識して、考えて行動しないとさぁ。
・運動していない
動かなくなるとキツイよねぇ。本に運動してないとまでは書いてなかったけど、やっぱり意図的に体を動かすようにしないと、すぐに動けなくなっちゃうよね。
まぁこんなところかな。
とにかく、今後の人生を考える上で非常に参考になったので、興味がある方は読んでみたらどうだろう?