奥さんが妊娠したばかりの頃の話。
初めての妊娠ということで、子持ちの会社の人などから情報収集していたのである。
気になる話があった。
「私は出生前診断も受けましたよ。」
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出生前診断とは、生まれてくる子どもがダウン症じゃないかなどを事前に調べることである。
とりあえず奥さんに聞いてみるか、と思って帰宅後聞いてみた。
「出生前診断ってのがあるらしいんだわ。
子どもに障害がないか生まれる前に調べられるやつ。
どうしよっか?」
ほぼ即答。
「障害があるからおろすなんてかわいそうでできないから、やらなくていいよ。」
迷いなし。
一切なし。
やさしい。
本当にやさしい。
地味にオレが泣きそうになるぐらい、やさしい。
良いとか悪いとか、正しいとか正しくないとか、そういう話じゃない。
出生前診断を受ける受けないって複雑な問題で、そこに正しい答えなんてない。
けど、オレは感動した。
やらないと即答した奥さんに。
それだけ。
それだけが言いたかった。
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新コラム!
ずっと不思議だったんだよね。