「3組に1組は離婚するのに、結婚してもうんぬん…」みたいな記事を目にした。
これ事実として、明確に間違いである。
ちょっとググればいくらでも出てくるが、一応解説しておこう。
3組に1組ってのは、1年の間に結婚したカップルの数と、離婚した夫婦の数を比較している。
つまり、1年で300組結婚したとすると、離婚が100組いれば「3組に1組離婚する」って話になる。
よく考えると、おかしい。
仮に、結婚適齢期のカップルが1,000組いたとする。
そのうち1年で100組が結婚した。
対して、既婚夫婦は10,000組いて、うち100組が離婚すると…
100÷100=1、パーセントに直すと離婚率は100%。
結婚した夫婦は全員離婚することになる。
そんな、アホな話があるか!
というわけ。
しかも、現代は少子高齢化が進んでいるので、必然的に結婚するカップルの絶対数は減る。
そうなると、この計算による離婚率は、どんどん上がる。
ということで、「3組に1組は離婚する」は間違いなのだが、気になるのは、なぜちょっと調べれば分かることを言う奴が大勢いるか、だ。
特に深い意味はなく、何となく言ってる人は除くとして…
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悪いニュースのほうが注目される
まず考えられるのは、ネガティブなことを言ったほうが読む人が増えるため、分かっていてわざとやっている輩がいると思われる。
どのワイドショーでも、結婚などの幸せなニュースより、離婚だの不倫だののほうをしつこく取り上げるし、また人々の話題にもなりやすいことは、経験則的に分かってもらえると思う。
ネットでも「炎上」などと称して、バカどもに非難されまくることが、PVを稼ぐのに有効な手段だ。
「人の不幸は蜜の味」ってやつだろう。
あぁ、イヤだ、イヤだ…
聡明なる読者諸君は、決してこのような詐欺的かつ下品な騒ぎに乗せられないよう、気を付けていただきたい。
理由にならんだろう…
もう一つ目考えられるのは、結婚出来ない自分の正当化。
「どうせ3分の1は離婚するのに、結婚なんかしたって意味がない」と。
心の底から結婚したくないなら、ことさら強調する必要はない。
なので、そのほとんどは、
「モテないから結婚出来ない」
「自分はしたいけど、相手にそこまで思われていない」
ことなどを認めたくないってとこだろう。
別に人の勝手だからいいんだけど、正当化するにしてもこれ理由になってなくないか?
いやだって、「3組に1組は離婚」をそのまま真に受けたとしても、「3組に2組は別れてない」ってこと。
半分以上が上手くいってるのに、なんでわざわざ悪いほうに捉えるんだ?
別れない3分の2には絶対に入れない、明確な理由でもあるのだろうか?
いずれにせよ、上手くいく確率のほうが高いのに、「結婚なんかしても意味はない」というのは暴論。
ま、それ以前に、前提が誤りなのだが…。
ということで、「3組に1組は離婚うんぬん…」という話が出たら、信頼するに値しない、ないしは非常に偏った意見と捉え、まともに取り合わないのが賢明である。
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