走るのを趣味にし始めた頃、一度だけジムのランニングマシンを使った。
外で走れない雨の日にはいいかと思って。
だが、一回行ってやめた。
色々言われてイヤになったからだ。
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ほっといてくれ
ジムに行くのは初めてだったので、ランニングマシンの使い方をスタッフの人に聞いた。
言われるがままに設定して、走り始めると、
「スピードは〇キロぐらいにしておくといいですね。」
「最低でも30分ぐらいは走ったほうがいいです。」
「もっと腕を上げたほうがいいですよ。」
と、横から色々口出してきてうるさい。
『走り始めたばかりだから、走り方もスピードも時間もどうでもいい!
今は、とにかく習慣にしたいだけだから、テキトーにちょっと走って、爽快感が味わえればそれでいい!』
いやね、人の話なんて聞いても無意味ってわけじゃない。
参考になるときも、参考にしたいときも、ある。
ただ、その人それぞれの目的、レベル、さらには性格などによってベストなやり方は異なる。
だから、闇雲に人の意見を聞いてもどうかと思うのだ。
文章に書くと、当たり前のこと言ってるだけじゃん?
でも、一般的には当たり前じゃない。
普通のプレッシャー
「最近、走り始めた」なんて話をすると、よく言われた。
「どのぐらい走ってるの?」
「週に1回、1~2キロかな。」
「それじゃ意味ないでしょ(笑)」
もう脊髄反射でバカにされる。
オレはあえてそのペースにしているのだが、そんなことは考えもしないらしい。
なぜなら、週に1~2キロで「走ってる」なんて言うのは普通じゃないから。
一回1時間、最低でも5キロぐらいは走るのが普通だから。
もはや意識さえしないほど、普通は浸透している。
普通じゃないことは、太陽が西から東に上るぐらい、ありえないものとされている。
ここで、オレが普通に走っていたら、と仮定してみよう。
普通では満たされない
週に2~3回、1時間走る。
あぁ、しんどい…。
目標があったほうががんばれるかもしれない。
そうだ、大会にでも出るか!
そのために練習する。
もっとしんどくなる。
がんばって出場しても、結果はさんざん。
走るのはやめよう、向いてない…
とまぁ、こうなるわな。
少し前に、「くらべない幸せ」という本を読んだ。
ここには、傍から見て地位も名誉もお金もあるけど、何か満たされない女性たちの話が出てくる。
はっきり言うが、社会的な成功なんぞを目標にすれば、満たされるわけがない。
一般的な普通の成功ではあるが、大半の人にとって普通の幸せにはなりえない。
地位も名誉も金も、がんばって走って、マラソン大会で優勝を目指すようなもの。
本当は、健康維持ができればよかったのかもしれない。
景色がいいところで走りたかったのかもしれない。
一緒に走る友だちがほしかったのかもしれない。
目的もやり方も、人によって違うはず。
それを普通で括ってしまうから、見失う。
不安だから、分かりやすい勝ち負けに依存する。
だが、勝って得られる快感など一瞬。
しかも、上には上がいるので、勝ち続けるにはさらなる努力が必要となる。
趣味でも、仕事でも、遊び方でも、何でもいい。
自分で考えて、自分のやり方でやろう。
普通じゃないことが、普通に幸せになる道だ。
★
このブログを読んでいる時点で、あなたは普通ではない。
やったね!
★
今回も『「普通がいい」という病』を参考にした。

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この本のおかげで、この三日間、現時点で最高の記事が書けた。
つくづく、すばらしい一冊である。
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